ストレングスファインダー®認定コーチのYukaです。
今回は、女性のキャリア形成に役立つ「ストレングスファインダー®」の効果的な活用方法をご紹介します。
キャリア形成の第一歩は、自分自身と向き合うことから始まります。
自分の強みを知って、それを活かしてキャリアを進めていくことは、私たち女性にとってとても重要なことです。
さっそく、具体的にどのように活用できるのかを見ていきましょう!
ストレングスファインダー®とは
ストレングスファインダー®は、1999年に米国Gallup社によって開発された「才能診断」アセスメントツールです。
上場企業をはじめ様々な業界の企業が導入しています。(現在は世界中で3300万人が受講)
個人の成長・企業や組織におけるチームビルディング・キャリアプランニングなどに役立つツールとして日本でも多くの方が受けられています。
ストレングスファインダー®についての詳細はこちら
強みの「4つの領域」を把握しよう
ストレングスファインダー®では、「34の資質」が4つの大きなカテゴリーに分類されています。
この4つ領域を理解することで、自分の強みがどの領域に属しているかを把握できます。
女性のキャリア形成:ストレングスファインダー®の活用
私たち女性は、仕事だけでなく、結婚や出産などさまざまなライフイベントを経験しながらキャリアを築いていかなければなりません。
時には、「自分にはこの仕事が向いているのかな?」「今の仕事を続けていくべきなのかな?」など、不安になることもありますよね…
ストレングスファインダー®は、自身の強みを理解し、それを活かしたキャリア選択や職場での活躍につなげることに役立ちます。自己理解を深めることで、自信を持ってキャリアを構築し、リーダーシップを発揮することができるようになります。
特に、自己肯定感が下がりやすい「インポスター症候群」に悩む女性にとって、強みを再確認することが大きな力となり、自信を取り戻すきっかけになります。
ここからは、ストレングスファインダー®の結果を基に女性がキャリアを形成していく中で、活用事例について見ていきましょう。
自己理解と職務の選択
まずは、アセスメントの結果から自分の「34の資質」について理解していきましょう。
ストレングスファインダーにおける才能とは「無意識に繰り返す思考・感情・行動のパターン」と定義しています。
分かりやすく言うと、「説明するのが上手い」「初対面の人とすぐに打ち解けることができる」「目標ができると邁進できる」などです。
これによって、あなたの持っている資質がどのような職務や仕事の役割に活かしていけるかが見えてきます。
以下、3つの資質の職務選びの活用例です。
コミュニケーション【影響力】
「コミュニケーション」が上位資質にある人は、営業職やPR広報、カスタマーサービスなど、常に人と関わる職務で毎日イキイキと働くことができます。
分析思考【戦略的思考力】
「分析思考」が上位資質にある人は、データアナリストや研究職などデータや数字を扱う職業、またコンサルタントといったデータを基に論理的な仮説や推論など導く職務において発揮できます。
共感性【人間関係構築力】
「共感性」が上位資質にある人は、人事やカウンセラー・コーチ、看護師やソーシャルワーカー、教師など教育関連のような他者をサポートする仕事がフィットします。
リーダーシップスタイルを確立する
ストレングスファインダー®は、あなたがどんなリーダーシップを発揮できるのかについても役立ちます。
以下、3つの資質のリーダーシップ確立の活用例です。
戦略性【戦略的思考力】
「戦略性」が上位資質にある人は、3つのタイプのリーダーシップを発揮しチームを導くリーダーになれます。
- ビジョン構築型リーダー:長期的な視点で、複数の選択肢から最適な決断を下す
- 問題解決型リーダー:障害や問題を予測し客観的な分析と論理的思考に基づいて、効果的な解決策を考案する
- コーチング型リーダー:環境変化に柔軟に対応しながらチームメンバーの強みを活かし、戦略を適宜修正する
調和性【人間関係構築力]
「調和性」が上位資質にある人は、チーム内の対立を解決し、協調性を大切にするリーダーとして活躍できます。
- コンセンサス型リーダー:
チーム内で意見が分かれても、あなたは上手に共通点を見つけられます。全員が「そうね、それいいね!」と納得できる解決策を模索します。対立を避け、協調性を重視しながら目標達成を目指します。 - サポート型リーダー:
チーム内の対立や緊張を感じたら、積極的に介入して解消を図ります。まるで家族の中で起こる小さな揉め事を解決するお母さんのように、チーム内の円滑なコミュニケーションを促進し、良好な人間関係を構築します。 - バランス型リーダー:
多様な意見や利害関係のバランスを取りながら、全体の利益を考慮した決定を下します。安定した環境でチームを導き、徐々に変化を導入することで、チームを成長させます。
最上志向【影響力】
「最上志向」が上位資質にある人は、高い目標を掲げ、チームを成長へと導くことができます。
- ペースセッター型リーダー:
常に高い基準を設定し、チームのパフォーマンスを向上させることに注力します。自らも全力で取り組む姿勢を示しながら、効率的で質の高い成果を追求し、チーム全体のレベルアップを図ります - 成長促進型リーダー:
メンバー個々の潜在能力を見出し、その強みを最大限に引き出すことに力を注ぎます。まるで園芸家が植物の成長を見守るように、チームメンバーの成長をサポートします。個々の強みを伸ばすことで、チーム全体が輝くような環境づくりが得意です。 - イノベーション型リーダー:
現状に満足せず、常により良い方法や革新的なアイデアを考え追求します。チームに新鮮な風を吹き込み、従来のやり方にとらわれず、革新的なアイデアを生み出すことができます。
自分の強みを活かして自然体でリーダーシップを発揮できると、より効果的なチーム運営が可能になります。
キャリアアップの方向性を決める
あなたの強みを軸にキャリア形成を考えることで、より自分らしいキャリアパスを描くことができます。
以下、3つの資質のキャリアアップの活用例です。
学習欲【戦略的思考】
「学習欲」が上位資質にある人は、常に新しい知識やスキルを学べる環境でキャリアを積むと、以下のような成長を実感できます。
- 興味のある分野で専門性を深められる
- 思いもよらない新しいキャリアの可能性を見つけられる
- 変化の激しい職場環境にも柔軟に対応できる
達成欲【実行力】
「達成欲」が上位資質にある人は、目標が明確で、評価がしっかりと行われる職場が最適です。
- 明確な目標と評価がある環境
常に目標に向かって取り組み、その成果がしっかり評価される環境が理想的です。
営業職やプロジェクトマネージャー、成果に応じた報酬制度がある仕事などが挙げられます。 - 自主性と成長機会が豊富な職務
自分で意思決定を行い、常に成長し続けられる環境
マネージャー職や急成長中のスタートアップ企業、テクノロジー業界など、自己成長を大切にする女性にぴったりのフィールドです。 - 競争的でリーダーシップを発揮できるポジション
他者と切磋琢磨しながら自分の能力を磨き、チームを率いて目標達成に導くことができる職務
金融系やコンサルティングファーム、大手企業の管理職など、女性のリーダーシップが発揮できるポジションなどです。
これらの環境において、自身の能力を最大限に発揮し、継続的な成長と達成感を得ることができるでしょう。
未来志向【戦略的思考】
「未来志向」が上位資質にある人は、新規事業の部署など創造的かつダイナミックな環境でのキャリア形成が理想的です。
- 常に変化し続ける環境
テクノロジー企業の新製品開発部門など、最新トレンドに触れながら自由にアイデアを提案できる柔軟な働き方ができる職場 - 多様性に富んだチーム環境
コンサルティング会社の戦略チームなど、他部署や外部の人たちと協働できるような環境 - フラットな組織
スタートアップ企業など階層にとらわれない自由なコミュニケーションが可能な環境
組織においての強みの活用
あなたのストレングスファインダー®の結果を会社や組織で、どのように活かしていけばいいのでしょうか。
チーム内での役割最適化
チーム内での役割最適化は、一人ひとりの強みを活かして、チーム全体の力を最大限にできます。
キャリア形成を考える女性にとって、活躍の場を広げることも期待できます。
以下、3つの資質のチームにおける役割最適化の活用例です。
アレンジ【実行力】
「アレンジ」が上位資質にある人は、プロジェクト遂行や多くの物事を整理し組織化できるので、組織の管理職やスペシャリストとして輝けます。
複雑な作業を整理し効率的に進める能力は、チームの成功に不可欠です。締め切りを守りながら、みんなの力を上手く調整できるでしょう。
個別化【人間関係構築力】
「個別化」が上位資質にある人は、人材育成やコーチング・カウンセリングのエキスパートになれます。
一人ひとりの特性を理解し適切なサポートを提供する能力は、チームメンバーの成長に大きく貢献します。個々の才能を引き出し、チーム全体の底上げができるでしょう。
戦略性【戦略的思考】
「戦略性」が上位資質にある人は、中長期計画の戦略立案のリーダーとして活躍できます。
先を見据えた計画を立て、チームの方向性を示す能力は、組織全体の成功につながります。将来のビジョンを描き、そこに向かうための道筋を示せるでしょう。
このように、個々の強みを活かした役割分担をすることで、チーム全体のパフォーマンスが向上し、女性が活躍できる場も自然と広がっていきます。
上司との円滑なコミュニケーション
自分の強みをしっかり上司に伝えることで、より適切な業務アサインメントや評価につながることに期待できます。
以下、3つの資質の円滑なコミュニケーションの活用例です。
最上志向【影響力】
「最上志向」が上位資質にある人は、常に高い目標にチャレンジしたいという思いを上司に伝えることが大切です。
「この新しいプロジェクト、ぜひ担当させてください!」と積極的に手を挙げることで、成長の機会を得られるかもしれません。
内省【戦略的思考】
「内省」が上位資質にある人は、じっくり考える時間が必要なことをしっかり伝えましょう。
重要な意思決定の前には期限を設けて「少し時間をいただいて検討したいのですが…」と伝えることで、より質の高い成果を出せる環境を整えられます。こうしたアプローチが上司とのより良い関係性を築けることができ、キャリアをスムーズに進める助けになります。
活発性【影響力】
「活発性」が上位資質の人は、エネルギッシュに働ける環境を希望していることを上司に伝えましょう。
「新しいプロジェクトに参加したいです!」などと申し出てトライアンドエラーをすることで、あなたの行動力を活かせるチャンスが増えるかもしれません。
上記の活用例の他に、あなた自身が上司の強みを理解することも大切です。上司の特性に合わせてアプローチを調整することで、より円滑な関係を築けるでしょう。お互いの強みを活かし合うことで、チーム全体のパフォーマンスも向上します。
女性が持つ課題にも役立つ
女性のキャリア形成において、仕事と家庭との両立などの課題に直面することがありますが、ストレングスファインダー®はより良い解決の手がかりを見つけることにも役立ちます。
まとめ
ストレングスファインダー®は、女性がキャリア形成を考える上でとても役立つツールです。
自己理解から始めて、それを最大限に活かすことにより充実したキャリアを築くことが期待できます。
ただし、ストレングスファインダー®はあくまでもツールの一つであり結果を絶対視するものではなく、自己理解を深めるきっかけとして活用することが大切です。
継続的な自己分析と周囲からのフィードバックを繰り返すことで、より効果的なキャリア戦略を立てることができます。
女性が個々の強みを活かし、自信を持ってキャリアを築いていくことは、個人の成長だけでなく組織や社会全体の発展にもつながります。
ストレングスファインダー®を活用し、自分らしいキャリアを追求することで、より多くの女性がリーダーシップを発揮し、活躍の場を広げていけると思います。
自分の強みを育てていきながらキャリア形成に活かすことは、仕事面だけでなくより良い人生を歩んでいくことにもつながります。
ぜひ、ストレングスファインダー®のアセスメントを受けて、あなたの隠れた才能を見つけてください!
あなたの強みが輝かしいキャリアを支える力になることを願っています。